2011年06月01日

おひさま3

  今日は、陽子のお見合いです。

 戦争が泥沼の中にずぶずぶと入っていくさまが、遠く信州安曇野後にあっても、ひしひし感じさせられます。

 そんな中でのお見合いが、二つの家族の中で、まるでメルヘンのようにすすめられていきます。

 両人、両家の返事を待つまでもなく、婚約は成立かと思いきや―――。

 ここで相手の若者から、陽子さんはいい人です。私にはもったいない人です。これから戦地に向かうものとして、そんな陽子さんを未亡人にしたくありません。」

 彼は精いっぱいの誠意をこめて、「破談」を宣告します。

 世が世なれば、日を置かずとも、その場で陽子さんをお嫁さんにしたい!!

 その気持ち、精いっぱいの純愛の表現が、「この話、なかったことにして下さい」の、ことばに。

 二人の若者が、それぞれに「軽い気持ち」で行なったお見合いのその背景をいやがうえでも、受け止めらざるを得ない、時代〈戦争〉と向き合うとき、彼らのひとつ一つの行為、行動は、重いものにならざるを得ないのでしょう。

 このような「愛」の表現があるのですね。

 あまりにも悲しい。


posted by スタッフ at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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